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2014年07月01日

雌阿寒岳

 24日は斜里岳下山後、次の目的地である雌阿寒岳1499mに向かって90km車を走らせ、阿寒湖畔キャンプ場へ。
 翌25日も天気は快晴だった。
 朝6時50分、雌阿寒温泉登山口から登り始める。
 最初はエゾマツバヤシの急坂がつづき、網の目になった根に覆われた道を登っていく。

雌阿寒岳登山道

 3合目辺りからはハイマツの道になって視界が開け、5合目辺りまでイソツツジが白い花を添えてくれていた。

ハイマツの道

 6合目辺りから岩場のガレ道になる。
 標高が上がるにつれて植生も景観も変化していくので、登っている実感が湧いてくるのがいい。

ガレ道

 2時間30分で噴煙が上がって殺伐とした、しかし、景色は素晴らしい山頂に到着。
 噴火口の向こうには阿寒湖が広がり、雄阿寒岳1371mが聳えている。

雌阿寒岳山頂

 振り向けば阿寒富士1476m。

阿寒富士

 つづいて阿寒富士に向かう。
 ザレた道を踏ん張りながら登っていくと、40分で山頂に到着。
 コマクサが咲く山頂からは雌阿寒岳の山頂の全景が見渡せた。

阿寒富士山頂

 下山はオンネトーへ。

オンネトーへの下山路

 オンネトー湖畔から雌阿寒温泉への散策道を約1時間歩き、歩行時間約7時間で雌阿寒岳-阿寒富士を周回した。

 25日夜も同じキャンプ場で連泊し、翌朝テントが乾燥するまで阿寒湖の周辺を観光。
 阿寒湖からの雄阿寒岳がなかなかイイ感じに浮かんでいた。

阿寒湖からの雄阿寒岳

 そして、オンネトー湖畔からの雌阿寒岳と阿寒富士が素晴らしかった。

オンネトーからの雌阿寒岳

 26日夜、苫小牧港発敦賀港行きのフェリーで帰路につき、28日早朝に帰宅。
 これで北海道の百名山9座を全て登ったので、日本百名山完登まであと4座になった。

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Posted by もーさん  at 20:51Comments(0)北海道の山

2014年07月01日

斜里岳

 22日、羅臼岳下山後約70km南に下り、斜里岳1547m麓の清里オートキャンプ場でテント泊。
 23日、目を覚ますと小雨が降っていたので登山は順延し、北へ南へと車を走らせ知床五湖や裏摩周を観光。
 夜はきれいなキャプ場でもう一泊し、翌24日、朝起きると快晴の空だった。
 出発前にキャンプ場前の展望台に上がると、笠雲を被った斜里岳が輝いていた。

斜里岳

 6時5分から登頂開始。
 20分ほど歩いて旧清岳荘跡を過ぎると沢沿いの道になる。

沢沿いの道

 そして、下二股を過ぎると、次々と滝が現れてまるで沢登り!

下の二股

  GPSと石に標された赤ペンキを確認しながら、慎重にコース取りして登っていく。

下の二股

 上二股まで約2時間、次々に現れる滝に圧倒されどおしだった。

下の二股

 滝が終わると雪渓が現れる。かなり急傾斜だがアイゼン無しで登れた。

雪渓登り

 登り始めて4時間で山頂に到着すると、目の前に羅臼岳が聳えていた。

羅臼岳遠望

 下山は尾根道の新道を下る。途中で振り返ると、山頂付近が綺麗に見えた。

斜里岳山頂付近

 下山後、車中から見た斜里岳も素晴らしかった。

斜里岳

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Posted by もーさん  at 16:03Comments(0)北海道の山

2014年06月30日

羅臼岳

 21日は、さるふつ公園からオホーツク海沿いの道を350km走って羅臼岳1661mへ向かう。
 岩尾別温泉の登山口を確認してから、夜は近くに適当なキャンプ場がなかったので道の駅うとろ・シリエトクで宿泊した。
 夕日が綺麗だった。

夕日

 翌22日、朝3時に起床し、岩尾別登山口へ。
 4時20分、登頂開始。
 1時間半ほど歩いて弥三吉水まで登ると、右手前方に待望の羅臼岳山頂が頭を見せてくれた!

羅臼岳山頂

 そして、1時間ほど登ると大沢の雪渓歩きになる。涼しくて持ちがいい!

大沢雪渓

 8時20分、羅臼平に到着。山頂まであと一息!

羅臼平

 前方には国後島が見える!

国後島

 羅臼平から徐々に傾斜がキツくなり、山頂直下の急坂の岩場を登りつめる。

岩場
 
 9時40分、山頂に到着!

羅臼岳山頂

 期待した山頂からの大展望は、垂れ込めた雲で阻まれてしまったのが残念だった。

山頂からの眺望

 山頂に到着した頃から雲が湧き始め、下山途中に雨が降りだしたが、大沢の雪渓歩きと国後島の眺望が印象的な山歩きだった。
 歩行時間は、登り5時間、下り3時間40分。

 登山口から斜里の町へ向かう途中に見たオシンコシンの滝も素晴らしかった。

オシンコシンの滝

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Posted by もーさん  at 17:41Comments(0)北海道の山

2014年06月29日

利尻岳

 北海道で未踏の百名山4座に登ってきた。
 前回は一人旅だったが、今回はIHさんが同行してくれるので心強い。

 週間天気予報をチェックしていると20日から天気が良くなるとのことなので、17日深夜に舞鶴港出港の新日本海フェリーを予約して出発。
 翌18日夜8時45分に小樽に到着後直ちに車を90km走らせ、つるぬま公園キャンプ場でテント泊。

 19日は、最初の目的地である利尻岳1721mを目指して250km車を進め、稚内港から16時30分発の利尻島行きのフェリーで利尻島へ。
 フェリーからは曇りがちの空の中に一瞬だけ、利尻岳山頂を見ることが出来た。

利尻岳

 夜は予約していた旅の宿しらかばに宿をとり、夕食は新鮮な魚料理を堪能。
 翌20日、朝は3時起きで、宿の送りで4時に出発すると10分で鴛泊コース登山口へ。
 登山口には次々と送りの車が到着し、20人の団体も到着。
 団体の後ろにならないよう、4時20分、早々に出発。

利尻岳登山口

 当初の予想より天気の回復が遅れ、視界が閉ざされた雲の中をひたすら登っていき、5時間20分かかって山頂に到着。
 山頂にしばらく居ると、時折雲が破れて、青空や景色が顔を現してくれた。

利尻岳山頂

利尻岳山頂

利尻岳山頂

 瞬間、雲の隙間から稚内方向のノシャップ岬も姿を見せてくれた。

ノシャップ岬

 もう少し粘りたかったが、団体さんが到着したので山頂を後にして下山。
 天気はゆっくりと好転していき、途中で礼文島も雲の下から顔を見せてくれた。

礼文島

 8合目付近で振り返ると、登りでは全く見えなかった山頂への稜線も姿を現していた。

山頂への稜線

 そして前方には鴛泊港も。

鴛泊港

 4時間あまり歩いて、15時、登山口に下山。
 宿の車で温泉まで送ってもらい、ここで汗を流してから17時10分のフェリーで利尻島を後にした。
 
 スッキリした天気での第1座目登頂とはいかなかったが、北海道は130年の観測史上初めてという2週間を超える長雨に見舞われていることを思えば、雲が破れる瞬間があっただけ幸運だったと言えるかもしれない。

 稚内港からは車を50km走らせ、夜はさるふつ公園キャンプ場でテント泊して、翌日次の目的地である羅臼岳へ向かった。

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Posted by もーさん  at 21:59Comments(0)北海道の山

2011年07月17日

北海道の山旅

 7月5日から16日まで、北海道の百名山廻りの山旅に出かけてきた。

 梅雨の無いはずの北海道だけが連日天候不順で、どれだけ登れるか心配しながら出発したが、難関の幌尻岳と予備に考えていた後方羊蹄山にも登ることができ、当初予定以上の5座に登ることができて大満足の帰還となった。

 5日に自宅を出発し、6日深夜0時30分の舞鶴発小樽行きの新日本海フェリーに乗船。
 6日20時45分に小樽に到着し、そのまま道央自動車道を走って旭岳ロープウエイ駐車場へ。

 7日:旭岳
 8日:十勝岳
 9日:トムラウシ山
10日:移動日(雨)
11日:後方羊蹄山
12~13日:幌尻岳

 そして、14日23時30分の小樽発舞鶴行きの新日本海フェリーで帰路につき、16日朝自宅に帰着。

 幌尻岳では最後に転倒によるダメージもあったが、振り返れば思い出のひとコマである。 

7月7日 旭岳2291m

 6時始発のロープウエイで標高約1600mの姿見駅へ上がり、旭岳―間宮岳―裾合平―姿見駅へと周回。

 6時20分から13時までの、周回歩行約6時間は素晴らしい天気に恵まれ、トムラウシ山から十勝岳へ続く大展望と、花と雪渓の道が続く空中散歩を満喫することができた。


          地獄谷方面から見る山頂


      山頂付近からのトムラウシ山~十勝岳の眺め


          間宮岳付近のお花畑


          裾合平方面から見る山頂

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7月8日 十勝岳2077m

 旭岳下山後、約70km車を走らせて十勝岳登山口の望岳台で車中泊。
 朝目を覚ますと小雨がぱらついていたが4時ごろには上がり、何台か登山者の車が入ってきた。
 天気予報では大崩はないとのことなので登ることにして5時20分に出発。

 3時間で山頂に到着したが、到着直前から小雨が降り出して山頂付近はガスに覆われてしまった。
 当初はお花畑もある美瑛岳を周回する予定だったが、この天気では無理なので来た道を折り返し、10時50分には登山口に下山した。

 草木も生えない火山礫の索莫とした道の往復に終わったが、この天候では山頂へ登れただけで良しとすべしだろう。


          望岳台登山口から山頂を望む


          索莫とした稜線の道を山頂へ向かう


          振り返っても砂礫の山が続くだけ

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7月9日 トムラウシ山2141m

 十勝岳が山頂往復だけで午前中に下山できたので、トムラウシ温泉短縮登山口への140kmの移動が十分可能になった。
 小雨が降っていて明日の天気は分からないが、とりあえず短縮登山口まで走ることにし、夜8時半ごろ到着するとすでに10台以上の車が止まっていた。

 翌朝3時半頃マイクロバスが到着し、下りてきた20人ほどの騒ぎ声で起こされた。
 雨は上がっていて、すでにほとんどの車の人が出発準備をしていたので小生もあわてて準備を始める。
 この山は3時半が定刻出発のようだが、出遅れて4時20分に出発。 

 短縮ルートというものの、登り6時間、下り5時間のロングコース。

 ガスに閉ざされて時折霧雨が降ってくる中、延々と続く雪渓登りは結構疲れた。

 しかし、トムラウシ公園と名付けられた山頂手前から始まるお花畑は、ガスで曇っていてもなかなか見事な景観だった。 

 山頂からの眺望は全くなかったが、下り途中からガスが晴れだしてどういうところを歩いたかが分かったので、気持ちの靄も晴れてすっきり気分で下山した。


          トムラウシ公園


          トムラウシ公園


          お花畑


       カムイ天上へ下山途中に見返せた前トムラウシ山


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7月11日 羊蹄山1898m

 9日夜は道の駅しかおいで車中泊し、10日は移動休養日にあてる。
 荷物の整理などをしてから天気をチェックすると、明日は気圧の谷で天気は小康状態とのこと。

 幌尻山荘は12日に予約しているので、11日は羊蹄山に登ることにして180km車を走らせた。
 本州なら6時間かかる行程だが、北海道は3時間で走れた。

 10日夜は細川たかしの歌がトイレで聞ける道の駅まっかりで車中泊し、羊蹄自然公園登山口から登る。

 前夜はガスが晴れていたのに、朝起きると羊蹄山はガスの中だった。

 山頂を踏むことだけが目的に登るのは辛いが、やめてもすることがないので登って行く。

 朝5時10分から登り始めて3時間余り、8合目を過ぎると樹林帯を抜けて花の咲く道になった。
 そして、9合目を過ぎると見事なお花畑が続き、火口淵に上がると御釜が見下ろせる異次元の空間になった。

 登り5時間、下り3時間30分の行程は、当初期待していなかった花の天空庭園が迎えてくれたことで充実の時間になった。


          9合目付近

 
          お釜

         


          お釜周りの花畑

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7月12~13日 幌尻岳2052m

 道の駅むかわ四季の館で車中泊。

 朝7時過ぎにシャトルバスが出る豊糠荘に電話を入れると、今日は大丈夫との返事があった。
 今年から出発点の第一ゲートまでの一般車の進入が禁止になり、平取町が運行するシャトルバスに往復3,500円を払って送迎してもらわなければならなくなった。
 バスの運行は幌尻山荘と連携していて、増水で渡渉困難な時は運行されず、予約を入れた10日は増水のため中止されていた。
 3,500円はチト高いと思うが、危険な日に無理矢理渡渉できなくなったので、考えようでは安いかもしれない。

 朝10時出発のバスに11人が乗って出発。
 運転手さんによると、昨日の11日は運行したが水の多さで渡渉を諦めて引き返した人もいたという。

 11時に第一ゲートに到着し、3時間歩いて渡渉地点に到着。
 徒渉を始めると、聞きしに勝る激流の沢歩きだった。
 膝まで程度と聞いていた水量は、15回の渡渉のうち半分くらいは太ももくらいまであり、足場を固めて踏ん張りながら進まないと流されそうになる。
 増水時に無理をすると激流に飲み込まれて遭難するというのは脅しでは無いことが分かった。

 翌日の幌尻山荘から山頂への登りは、やや急登が続くものの普通の登山道で問題なし。

 この日も生憎の天気で眺望は得られなかったが、頂上手前のお花畑は素晴らしかった。
 山頂は強風でガスの中なので写真だけ写して下山。

 登り4時間、下り3時間の登山だったが、帰りの渡渉と林道歩きが4時間以上かかり、歩行時間は11時間以上。
 朝3時に登り始めたが、シャトルバスが待つ第一ゲートに到着したのは午後3時半になっていた。

 サイコウに疲れた旅のサイゴだった。


          見かけ以上に深い急流の渡渉が15回続く


          定員50人の幌尻山荘はほぼ満員状態


          尾根道は花の道


       ガスと強風の山頂は写真だけ写して退散

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Posted by もーさん  at 19:37Comments(0)北海道の山