2007年05月26日
ササユリ
高御位の成井登山口からけもの道を登るとササユリの群生地があり、今咲き始めている。
高御位では数年前から、地元自治会とハイカー有志が育てる会をつくり、保護活動に取り組まれている。
ササユリは、万葉の時代から日本の固有種として西日本の各地でこの季節に、薄桃色の清楚な姿で見る人を癒してくれる。開花するまでに何年もかかり、地表に日がさすところでないと生育しないため、里山の手入れがされなくなってきている今日少なくなっているらしい。
自然を大切にしましょう。
2007年05月25日
白山
昨日はスケジュールが空いたので、次に登ろうと考えていた黒田庄町にある白山に行ってきた。
朝9時半、何とか11時ごろから登れるだろうと、準備もそこそこに出発。
3時頃には下山したいので、ぎりぎりだ。
10時50分ごろに現地に到着し、登山口を探す。あわてて出発したので道路地図を忘れてしまい、「ひょうご50山」の地図を頼りに探すが、それらしいところが見つからない。30分ほど車でぐるぐるとさまようが、地図と合わない。これ以上時間がたつとタイムオーバーになってしまうので、山のふもとにある滝尾神社前の駐車スペースに車を止め、家の前で農作業をしておられた方に登山口を聞いたところ、ずーっと離れた山の反対側だと言う。道理で地図と合わないはずだ。がっくりしていると、この近くにも最近登山口ができたのでそこからも登れると教えていただき、ここから登ることにした。時計は11時半になっていた。
滝尾神社鳥居をくぐり右手に進むと登山口の標識があった。ここから登れることは間違いない。
杉林を抜けるとまだ新しい丸太の階段が多い登山道が続く。かなりの急登で、あまり踏まれていないため滑って歩きにくい。
あわてて出てきたので高度計も忘れて来たが、30分ほど上り詰めると尾根筋に出、ようやく山歩きの雰囲気が出てきた。どうやら本にはのっていない、最短の登山コースのようだ。しばらく尾根を縦走。暑い日だが常緑樹の中は日差しが少なく快適だ。
登り始めて1時間ぐらいで少し急登になり白山頂上に到着。頂上は狭い岩場で南に視界が広がっている。
白山は標高510mで、ここから1時間ぐらい尾根を歩くと622mの妙見山がありこちらが主峰ということだが、そこまで行くには時間が遅いので引き返すことにした。帰りは標識に従い、本にある前坂登山口に下りていった。結構長い尾根の縦走が続き、駐車地点からどんどん離れていくのがわかった。やれやれ。

1時間余りで大歳神社横の前坂登山口に下りて来た。白山までの距離は長いが、傾斜は緩やかな道だった。
ここから山裾の道をぐるっと廻って歩き、約30分かけて滝尾神社前の駐車場へ返った。午後3時だ。近くにへその湯があるが、タイムオーバーするので入らずに帰ってきた。
知らない山に登るには準備が大事なことを反省させられたが、住吉神社近くの門柳登山口から登れば今日とは違うルートになることがわかったので、次回の楽しみができたのを良しとして帰って来た。
2007年05月21日
但馬の守
先日山登りの先輩氏と話をしていたら、高御位から但馬の守に下りるルートがあることを知ったので今日さっそくチャレンジした。
高御位頂上から鹿嶋山までの間にピークが4つあり、西寄りの市ノ池、馬の背に下りるルートはピークに表示がある。しかし但馬の守に下りるところには表示がないので整備されたルートはないものと思っていたが、立派な道が整備されていた。下り始めはいきなり急な岩場が現れるが、しばらくするとなだらかな岩場が続く。東側に高御位山の長尾からの急登の傾斜が真横から見える。そして、鉄塔のところを西に下りると麓に経政神社という神社があり、なんとも神秘的な異空間に降りた気分になった。

頂上の左にあるピークに下り口がある

こんな岩場を何回か下りる

迷わないよう要所に表示をつけてくれている

平坦な岩場が鉄塔まで続く

高御位山を横から見ると長尾ルートの急登の角度がよくわかる

この神社の横(写真正面)に下りてきた

鳥居には経政神社と掲げられている
経政神社とは、平家の一門、但馬の守経政(つねまさ)を御まつりしている神社なのだろうか。経政は、平清盛の甥で、源平の戦いで討ち死にした琵琶の名手で、能でも演じられているという。この地区には平家の落ち武者伝説があると聞いたことがあるのでこう憶測したが、どなたかご存知の方は教えてほしい。
高御位頂上から鹿嶋山までの間にピークが4つあり、西寄りの市ノ池、馬の背に下りるルートはピークに表示がある。しかし但馬の守に下りるところには表示がないので整備されたルートはないものと思っていたが、立派な道が整備されていた。下り始めはいきなり急な岩場が現れるが、しばらくするとなだらかな岩場が続く。東側に高御位山の長尾からの急登の傾斜が真横から見える。そして、鉄塔のところを西に下りると麓に経政神社という神社があり、なんとも神秘的な異空間に降りた気分になった。
頂上の左にあるピークに下り口がある
こんな岩場を何回か下りる
迷わないよう要所に表示をつけてくれている
平坦な岩場が鉄塔まで続く
高御位山を横から見ると長尾ルートの急登の角度がよくわかる
この神社の横(写真正面)に下りてきた
鳥居には経政神社と掲げられている
経政神社とは、平家の一門、但馬の守経政(つねまさ)を御まつりしている神社なのだろうか。経政は、平清盛の甥で、源平の戦いで討ち死にした琵琶の名手で、能でも演じられているという。この地区には平家の落ち武者伝説があると聞いたことがあるのでこう憶測したが、どなたかご存知の方は教えてほしい。
2007年05月15日
黒木山
友人に黒木山に連れて行ってもらった。多可町にある393mの山で、インターネットで調べると、付近全体が「なか・やちよの森公園」として整備されており、家族向きの散策コースとも思えたが、連れて行ってくれる人が日本100名山のほとんどを踏破しているつわもの氏なので、そんな簡単なはずはないだろうとも思いながら付いていった。結果は、1~2時間家族と散策しようと思えばそういうルートもあり、5~6時間かけてのかなりハードな山歩きをしようと思えばそれもできる、なかなか味わい深いところだった。
県道24号線を、先日行った鎌倉山の前を通り抜け、千が峰へ向かう途中に「ガルデン八千代・エーデルささゆり」の標識がある。そちらへ入れば「渓流の広場」と名付けられている西側の登り口登になる。今回はもう少し北にすすみ翠明湖西側の「湖畔の広場」から登った。翠明湖は農業用の糀谷ダムによって造られた大きな湖。湖畔の広場はバーベキューサイトなどがある。休日はにぎわっているらしいが、月曜日は休園日のため静かだった。 広場を奥の方に進むと黒木山登山口がある。
広くきれいに整備されたハイキング道だ。
かわいい案内板がいたる所に立てられている。
約20分かなりの急登を登れば尾根筋になり頂上は近い。
頂上からは北側に笠形山や千が峰が大きく見える。東には翠明湖が美しい。
笠形山
千が峰
翠明湖
なか・やちよの森公園は南北約2km、東西約1kmの公園で、393mの黒木山のほか386m、384m、376mのピークがある。単純計算ではそれぞれ1時間で往復するとして全部登るのに4時間かかる。この日は、3つのピークを約4時間かけて登ってきた。高御位山で言えば、北山から鹿嶋山までのコースよりタフなコースだった。登山道は木が茂っているところも多いが、少ないところも結構続くので真夏は厳しそうだ。しかし、木の隙間からの翠明湖は絵葉書のようで美しい。西側の登山口の渓流広場付近は杉・桧林の散策路があり、登っていくと翠明湖が見える展望台まで続いており、登山しなくても楽しめる。
頂上の東屋にあるノートを見ると、湖のほとりのためかこの山は雲海のスポットでもあるようだ。
展望台からの翠明湖
渓流の広場から展望台に続く散策路
2007年05月13日
黒尾山
黒尾山1025m
黒尾山は、国道29号線の道の駅一宮をすぎて波賀町に向かう途中に「黒尾山登山口」と書いた立派な看板が目に付くので、気になっていた。ひょうご50山にも選ばれていて、ここには県内の1000m峰では最も南にあり展望の良い山だと書かれており、天気も良いので期待して登った。
案内表示に従って車を進めると、地元自治会が丁寧な表示を次々と立ててくれており、迷うことなく標高約450mの第1駐車場と表示されたところまで車で登ることができた。ただ、最近は手を入れてないようで、林道のでこぼこが激しく何箇所か車の腹をするところがあったのが残念。
駐車地点から少し林道を登ると登山口があり、ここにも丁寧な案内図が立てられていた。
右コース、中央コース、左コースの3ルートがあり、右コースが一番登りやすいと書かれているので右コースを進むことにした。
頂上まで約1時間半。約1時間の虚空蔵尊の祠まではひたすら薄暗いヒノキ林の中を進む。途中、何箇所かおそらくは3年前の台風で倒れたと思われる倒木に道をはばまれ、迂回しながら進む。
2004年の台風で、どこの山の杉や桧林は荒れてしまっており、惨憺たる状況が残っている。所々で伐採復旧もされているが、なかなか捗っていないようだ。ただでさえも枝払いや間伐もされず放置されている植林の荒れようは痛ましい。こんな光景を見るとグリーン税の必要性を感じる。
倒木を迂回しながら進む
口滝 虚空蔵尊
虚空蔵尊をすぎると尾根筋になり、広葉樹林が現れる。薄暗い針葉樹林から新緑の広葉樹林に変わるとホッとする。
尾根筋を約30分登ると頂上。頂上は眺望を確保するためか大きな木は伐採されていて、360度の眺望が開けた。わかりやすい周辺の山の案内表示板が設置されている。氷ノ山をはじめ、1000m級の周囲の山々や南には家島、淡路島までがはっきりと見える。いい日の登れたことに感謝。
遠くに見えるのが氷ノ山
頂上で昼食後、左コース(降りるので右手のコース)を下ることにした。
登ってきたコースとは対照的に新緑の広葉樹林が延々と続く。うす緑の葉が日に輝き気持ちいい。 このコースを登ればよかったとの思いがかすめたが、木に巻かれた赤い腕章が少なく道がわかりにくいので、最初は右コースが正解かもしれない。
モミジの木も多い。次は紅葉の秋に来よう。