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2014年07月30日

聖岳

 光岳ー聖岳の縦走2日目の26日は、朝5時20分に光小屋を出発し聖岳に向かう。
 光岳に向かって歩いてきた尾根道を引き返し、約2時間で易老岳2354mに到着。
 易老岳山頂から1時間40分、シラビソ樹林帯の尾根道を歩くと喜望峰。
 ここにザックをデポし、水だけ持ってハイマツ帯の道を15分で仁田岳2524m山頂。
 仁田岳は360度の展望地だった。
 南西方向に、光岳から易老岳までの稜線が見渡せる。

仁田岳からの光岳

 東方向には富士山。

仁田岳からの富士山

 そして、北側にはこれから目指す茶臼岳2604mー上河内岳2803mー聖岳3013mへの稜線が続いていた。

仁田岳からの聖岳

 喜望峰からはシラビソ林が終わってダケカンバや低木の明るい稜線になり、二重山稜の窪地の道にはお花畑も現れ、縦走登山の楽しさを存分に味わうことができた。
 10時40分:喜望峰から約1時間で茶臼岳に到着。
 茶臼岳は岩稜の山頂で360度の展望地だが、次第に沸き上がってきた雲で視界は狭まっていた。

茶臼岳山頂

 今日の宿泊地の聖平小屋まであと半分の行程が残っているが、静高平の水場で汲んできた2リットルの水は半分以上飲んでいる。
 少し不安なので昼食と水補給を兼ねて茶臼小屋へ立寄り、後半戦を再開。
 ガスで視界がなくなってきたので上河内岳山頂へは登らず、ひたすら聖平小屋を目指して歩き続け、15時50分、ようや聖平小屋に到着。
 この日の行程は、16.5km。歩行時間は9時間半だった。
 聖平小屋は定員140人でテント場も広く、土曜日ということもあり大勢の人で賑わっていた。

聖平小屋

 翌27日朝、期待したご来光は、残念ながらガスに阻まれていた。

聖平小屋からのご来光

 5時20分、聖平小屋を出発し、ガスに閉ざされた強風の道を登っていくと、次第にガスも晴れていき、1時間余りで小聖岳2662mに到着。
 顔を上げると、目の前には聖岳が大きく聳えていた。

小聖岳

 重いザックはここにデポし、サブザックに水と雨具を入れて山頂を目指す。
 切り立った痩せ尾根を過ぎるとザレた急坂になり、風速20m近い強風の中、バランスを取りながら登っていく。

聖岳のザレ道

 7時30分:聖岳山頂3013mに到着。

聖岳山頂

 東方向には富士山。

聖岳からの富士山

 北側目の前には赤石岳3120mがドッシリと聳えている。

赤石岳

 山頂は360度の展望台だが、光岳方向が雲に覆われて見えないのが残念だった。
 風が強くて長居出来ないので8時から下山開始。
 薊畑からは便ヶ島に向かってシラビソの樹林帯をひたすら下っていく。

シラビソ樹林

 途中でいきなり豪雨に見舞われたが、30分ほどで止んでくれた。
 13時20分:西沢渡まで下山。先ほどの豪雨で沢が増水していたので、名物のゴンドラで沢を渡った。

ゴンドラ

 14時20分:聖岳への登山口である便ヶ島(たよりがしま)に到着。
 14時50分:駐車地点である易老渡に帰着。
        この日の行程は17.7km、歩行時間は8時間30分だった。

 3日間で歩行距離47km、歩行時間27時間のハードな行程だったが、天候にも恵まれ、雄大な南アルプスの山歩きを堪能することが出来た。

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Posted by もーさん  at 19:26Comments(0)全国の山

2014年07月29日

光岳

 25~27日に、南アルプス南端の日本百名山である光岳2591mと聖岳3013mに登ってきた。

 関西からは長野県飯田市の易老渡登山口から両山を周回するのが便利だが、登山口まで約20kmある林道が崩れやすく、一昨年は全面通行禁止、昨年は夜間の通行禁止と、登山口まで辿り着くのが厄介なところである。
 今年はどうなるかと思っていたが、幸い今年は通行止めが全面解除されていた。

 24日に易老渡に入り、登山口の駐車場で車中泊。
 25日朝5時40分から登り始める。
 1時間半ほど樹林帯の急坂を登っていき、面平を過ぎると傾斜は緩やかになるが、相変わらず展望のない樹林帯がつづく。
 4時間40分かかって易老岳2354mに到着するが、相変わらず樹林帯の中。
 易老岳山頂から光(テカリ)岳へ向かって下って行き、三吉平からガレ道の長い登りがつづき、ここが一番苦しい時間帯。
 易老岳から2時間余で水場のある静高平まで来ると、ようやく樹林帯を抜けてハイマツ帯になり、周囲の展望が開けた。
 開放された気分で緩やかなハイマツ帯を登っていき、広々としたセンジュケ原まで来ると、前方に光小屋が見える。
 山頂はその向こうだが、小屋がゴールに思える気分だった。

センジュケ原

 13時40分、光小屋に到着し、宿泊手続きをしてから直ぐに山頂を目指すと、20分で到着。

光岳山頂

 狭い山頂は樹林帯の中だが、ちょうど聖岳方向だけ眺望が開けていて、明日歩く茶臼岳2604mー上河内岳2803mー聖岳3013mの稜線を見渡すことが出来た。

光岳山頂からの眺望

 山頂から更に10分ほど進み、光石(テカリイシ)へ。
 光岳の山名は、この岩が白く光って見えることによるらしい。

光石

 このまま小屋に入ってしまうのには時間が早いので、通り過ごしたイザルガ岳に引き返して登ることにした。
 行ってみると広々とした360度の展望台で、聖岳方面は見えるものの、残念ながら東側にあるはずの富士山は雲の中に隠されていた。
 16時:光小屋に戻る。この日の歩行距離は13km。歩行時間は9時間。

イザルガ岳

 程良く宿泊者が詰まった光小屋で、翌朝目を覚ますと空は快晴だった。
 そして、ご来光はイザルガ岳の左からあり、その右側には富士山が聳えていた。
 登ってきた苦労が一番報われた瞬間だった。

ご来光

ご来光

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Posted by もーさん  at 21:27Comments(0)全国の山

2014年07月09日

篭山

 yamayaさんのヒマ山隊は、いつもユニークな山に連れて行ってくれるが、今回の鳥取県の智頭町にある篭山905.5m山もそうだった。
 参加者は6人。
 高砂から2時間で登山口に到着。
 広い登山道を登り始めると、登山口がすでに標高460mなので、1時間ほどで尾根に上がってしまう。
 そして、そこから見渡す限りススキが原の素晴らしい尾根歩きが始まった。

篭山の尾根歩き

 木がないので本来ならこの季節は暑さに苦しむところだが、幸運にも今日は台風前日の風の強い曇り空のため尾根歩きが気持ちいい。

篭山の尾根歩き

 智頭農林高校の標識も楽しい。

篭山の尾根歩き

 いくつかのピークをアップ・ダウンして、尾根歩き50分で反射板のあるピークに到着。

反射板

 最後は笹原に道になり、次のピークが山頂だった。

山頂へ

 登山口から2時間で山頂に到着。

篭山山頂

 北側に鳥取市街と日本海も見渡せる。

鳥取市

 その右手には扇ノ山の長い稜線。
 その右手には氷ノ山があるはずだが、残念ながら雲で見えなかった。

扇ノ山

 下りは1時間20分で登山口へ下山。
 稜線から山頂まで360度の展望台になっているので、ススキがきれいな秋の晴れ渡った日に、是非とも再挑戦したいと思う。

案内板

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Posted by もーさん  at 23:06Comments(0)中四国の山

2014年07月01日

雌阿寒岳

 24日は斜里岳下山後、次の目的地である雌阿寒岳1499mに向かって90km車を走らせ、阿寒湖畔キャンプ場へ。
 翌25日も天気は快晴だった。
 朝6時50分、雌阿寒温泉登山口から登り始める。
 最初はエゾマツバヤシの急坂がつづき、網の目になった根に覆われた道を登っていく。

雌阿寒岳登山道

 3合目辺りからはハイマツの道になって視界が開け、5合目辺りまでイソツツジが白い花を添えてくれていた。

ハイマツの道

 6合目辺りから岩場のガレ道になる。
 標高が上がるにつれて植生も景観も変化していくので、登っている実感が湧いてくるのがいい。

ガレ道

 2時間30分で噴煙が上がって殺伐とした、しかし、景色は素晴らしい山頂に到着。
 噴火口の向こうには阿寒湖が広がり、雄阿寒岳1371mが聳えている。

雌阿寒岳山頂

 振り向けば阿寒富士1476m。

阿寒富士

 つづいて阿寒富士に向かう。
 ザレた道を踏ん張りながら登っていくと、40分で山頂に到着。
 コマクサが咲く山頂からは雌阿寒岳の山頂の全景が見渡せた。

阿寒富士山頂

 下山はオンネトーへ。

オンネトーへの下山路

 オンネトー湖畔から雌阿寒温泉への散策道を約1時間歩き、歩行時間約7時間で雌阿寒岳-阿寒富士を周回した。

 25日夜も同じキャンプ場で連泊し、翌朝テントが乾燥するまで阿寒湖の周辺を観光。
 阿寒湖からの雄阿寒岳がなかなかイイ感じに浮かんでいた。

阿寒湖からの雄阿寒岳

 そして、オンネトー湖畔からの雌阿寒岳と阿寒富士が素晴らしかった。

オンネトーからの雌阿寒岳

 26日夜、苫小牧港発敦賀港行きのフェリーで帰路につき、28日早朝に帰宅。
 これで北海道の百名山9座を全て登ったので、日本百名山完登まであと4座になった。

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Posted by もーさん  at 20:51Comments(0)北海道の山

2014年07月01日

斜里岳

 22日、羅臼岳下山後約70km南に下り、斜里岳1547m麓の清里オートキャンプ場でテント泊。
 23日、目を覚ますと小雨が降っていたので登山は順延し、北へ南へと車を走らせ知床五湖や裏摩周を観光。
 夜はきれいなキャプ場でもう一泊し、翌24日、朝起きると快晴の空だった。
 出発前にキャンプ場前の展望台に上がると、笠雲を被った斜里岳が輝いていた。

斜里岳

 6時5分から登頂開始。
 20分ほど歩いて旧清岳荘跡を過ぎると沢沿いの道になる。

沢沿いの道

 そして、下二股を過ぎると、次々と滝が現れてまるで沢登り!

下の二股

  GPSと石に標された赤ペンキを確認しながら、慎重にコース取りして登っていく。

下の二股

 上二股まで約2時間、次々に現れる滝に圧倒されどおしだった。

下の二股

 滝が終わると雪渓が現れる。かなり急傾斜だがアイゼン無しで登れた。

雪渓登り

 登り始めて4時間で山頂に到着すると、目の前に羅臼岳が聳えていた。

羅臼岳遠望

 下山は尾根道の新道を下る。途中で振り返ると、山頂付近が綺麗に見えた。

斜里岳山頂付近

 下山後、車中から見た斜里岳も素晴らしかった。

斜里岳

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Posted by もーさん  at 16:03Comments(0)北海道の山